‡捧物処‡
□愛慾
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「…ゃあっ……も…イッちゃうっっ!」
はちきれんばかりの熱を左之に扱かれながら、身体中に愛撫を受ける平助。
「…イけよ」
耳朶を甘噛みしながら囁くと、その刺激で平助の身体は痙攣する様に震えながら達した。
射精後の脱力した平助の足を左右に割り開き、新たな刺激を待つ場所へ指を滑らせる。
「……そうだ」
左之はふと呟き平助から離れ、文机の上に置いてある物を掴み再び平助の足の間に身体を割り込ませた。
「な…に?」
突然の左之の行動に平助が訝しげに尋ねると、左之は口角をあげ微笑む。
「前に島原で貰ったんだけどよ?ちょっと試してみようぜ…?」
手に何か液体の様な物を持つ左之。
「や…やだ……っ…」
得体の知れない物を試される恐怖に平助は拒絶するも、全く平助の言葉を聞かない左之は、その液体を指に塗り、蠢き誘うそこを解すべく指を挿入する。
「冷た…っ…やめ……んっ」
液体のついた指は平助の中を行き来し、指を増やしながら解していく。
満遍なく中に液体を塗り込まれた平助に異変が起こったのは、それからすぐだった。
「や…な…何?……なんか熱……!」
いつもの様に指で中を解されただけなのに、いつもとは違う熱さが籠もっている。
「へぇ……男にも効くとは聞いてたけど…」
「左之さ…んっ…何…こ…れ…っ…」
赤く潤んだ瞳で左之を睨みつける。
が左之は嬉しそうな瞳で返す。
「肥後の媚薬だとさ…。凄ぇ効果…」
いつもより中が熱いぞ?と囁く左之を睨みつけながらも、繋がる場所は熱を増しながらその指を誘う様に絡みついてくる。
「……っ…あ…」
その熱が血流に乗り全身を回った様にうっすらと桜色に染まった平助の身体を見つめ、左之は嬉しそうに瞳を細めた。
「熱いのは……ココだけじゃないだろ?」
中を犯す指を抜き、組み敷いた小さな身体を持ち上げながら、座る左之の膝に乗せる。
媚薬のせいか少し触れられるだけでも感じてしまう程に敏感になり、思わず甘やかな吐息を漏らしてしまう。
「触るだけでイキそうだな?」
ニヤリと笑いながら、目の前に晒された平助の胸の突起に指をソロリと這わせる。
「や…!んん………っ」
少し触れただけなのに、そこから電流が走る感覚。
ビクリと背中を反らせながら震える平助に、左之は指で愛撫を加えると同時に反対側の突起に舌を這わせた。