青道の愉快な仲間たち!!

□部室検査だよ
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『大変だー!!』

ガラガラ


『またガラガラなってるし!いやそれはおいといて』


有栖は勢い良く
扉を開けながら入ってきた。


結「む、有栖。」


伊「どうした?」


『あ、哲に純。大変なの!』


結「また自転車か?」

『そうそう!今度大会が…って違う。明日部室検査があるらしい。』


伊「ナイスノリツッコミ。で、部室検査だぁ?」


『純。これまでこの部室で何が起こった?』

伊佐敷は今までの出来事を振り返る。


伊「いろいろ出たな。」


『だから生徒会に見つかると部活停止の危機なのよ!』



青道高校野球部部室に雷が落ちた。



結「それはまずい」


伊「早く片付けるぞ!」

















『とりあえず個人ロッカーからかな』



一人一人の個人ロッカーをあけて確認する。


結「まずは…沢村」


沢村と書かれたロッカーを開ける結城。


中身は割とシンプルだった。
スラパンと洗いたてのユニホームがかけられてあるだけだった。


結「あいつ洗剤変えたのか?」


いや匂いわかるのか哲とつっこみたかった二人だが
我慢した。


『じゃあ…降谷くんね。』


降谷のロッカーを開ける
有栖。


中には沢村同様
スラパンと洗いたてのユニホームがかけられてあった。

伊「案外綺麗じゃねーの。ん?何だこの白い塊…」


伊佐敷は上の棚にあった白い塊を引っ張った。


それは白くまのぬいぐるみだった。


『白くまさん…なぜここにいる。』


結「可愛いな…」

伊「あぁ…可愛い」



降谷のロッカーから出てきた白くまのぬいぐるみは近くにあったテーブルにひとまず置いた。



伊「亮介の弟はいいだろ。」


開けることもなく次に行った伊佐敷。



伊「さて…御幸と倉持同時に開けるか…」


伊佐敷は二つのロッカーに手をかけ
同時に開けた。


『なにこれ…ラブヒメ?』

結「少女マンガか?」

伊「いやそりゃあ、あれだラノベだ。」


ラブヒメとタイトル付られたラノベをまじまじと見る
3人。

『これ中身確認する必要あるよね…』

ゴクリと唾を飲む。

伊佐敷がパラパラとラノベをめくる。



伊「これ…中身お前が好きなたぐいだぞ。」


『え、ロリコンじゃないよ私』


結「俗に言うBLだなこれ」


『は?BLなわけ…ごめんこれ薔薇だわ薔薇咲いてる。何故倉持と御幸のロッカーに』


ラブヒメを見ながら言う有栖。

『これは私が預かるよ。』



ロッカーにはもう何も無いだろうということになり
山積みのダンボールを漁ることにした。
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