青道の愉快な仲間たち!!

□闘う高校球児
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プシュッ

『なんかさーこういきなり正義のヒーローになったりして地球守る的なのないかな』



有栖は自販で買った炭酸を飲みながら野球部の部室で呟いた。



哲「正義のヒーローか…」


純「…なんだよ、お前あれか地球防衛部love見たからか」


亮「ラブメイキングだったけ?」



『そうそう!ラブメイキング。愛の力を思い知れ的なね!あと亮介久々だねこれ出るの』


亮「管理人が俺をなかなか出してくれなくて…俺なんかしたかな?」



これからはちゃんと出します亮さん。


亮「分かればいいんだよ。」


純「おい亮介。誰と話してんだ?」

亮「んー?管理人と」


哲「話を元に戻すぞ。」







『だからウォンさん落ちてこないかな』


純「いや…落ちてこねーだろ。大体あれ風呂入ってるときだろ?」


『あー箱根の温泉行かなきゃダメか。』


哲「ウォンさんとはなんだ?」

亮「地球防衛部のマスコット。喋るし動くしおまけに俺の髪の毛と同じピンク色のウォンバット。」



哲「それは…ウォンバットというのか?」



『もうあれだ、亮介がウォンさんで良くない?色同じだし。』




亮「誰が家畜だって?あと色で決めないの。」

亮介は有栖のほっぺを抓った。

『いひゃい!家畜じゃないじゃん!地球外生命体だよ。ウォンさんは!』



純「どっちにしても人外だな。」

哲「あぁ…残念だが。」





四人でわーわー騒いでいると



ギャス



「『!?』」


変な音を立て何かが野球部に落ちてきた。



春「お疲れ様です」

沢「早く入れよ降谷」

降「眠い…」



純「あぁ…お前らか」


沢「あ!ヒゲ先輩ども。どうかしたんですか?」


純「誰がヒゲ…といつもなら怒るが今日は緊急事態な為やらん。」


『あー地球防衛部の話してたら空から部室に成宮くんに似た犬が落ちてきた。』



何を言っているのか訳が分らない1年トリオ
ますます状況が分からなくなった模様である。


亮「これ…どうすればいいんだろうね。」


『とりあえず保健所に連絡…』


「な!それだけはやめてよね!」


「『!?』」


降「東京の犬ってしゃべるの?」


沢「やはり都会は違うな。」



『おバカ発言は置いといて。成宮そっくりな犬が喋った!?』


有栖の発言により
部室内は大混乱。
警察に電話するだの
いやテレビ局に電話!
だの
Twitterにツイートしなきゃ!
トレンド入るじゃね?
なんていっている。



成「(この姿がいけないのか。)」


ボンッ



大混乱していた部室を白い煙が包んだ。


『ケッホ…なんなのこれ』


哲「お前ら無事か?」


あたりから大丈夫
生きてまーすと声が聞こえてきた。



成「全く。犬が話したくらいで騒ぐなんて」



『成宮くん!?』



目の前には軍服を着た成宮鳴がいた。



沢「なぜ軍服?」


成「ゴホン。唐突だけど地球を悪から守って欲しい。そして愛で包んでほしいんだけど。」



『きたきた!これこそ非日常!池袋に行かずとも八王子で体験出来るよ。』


哲「…地球を守る?」


純「成宮初めに説明を…」

成「時間ないからこれつけて」


成宮が何かを投げた。


亮「ブレスレット?」


『やっぱりラブメイキング!?』


有栖は興奮しまくっている。



降「ラブメイキング」


チュッ

降谷がブレスレットにキスをした。
するとあたりを雪が覆い
降谷をつつみこんだ。



成「説明はいらないみたいだね。」




包んでいた雪が消えた。
現れたのは白い衣装を
身にまとった降谷だった。



降「ばとラバ スノープリンス!」


沢「…なんかすげー恥ずかしいセリフをサラッと言ったぞこいつ。」



成「ほらみんなも変身して。」




「「ラブメイキング」」



チュッ





哲「ばとラバ イナズマレーション」



純「ばとラバ スピッツ」


亮「ばとラバ キング」


沢「ばとラバ ファイヤーエクスプレス!」


春「ばとラバ ラブヒメ!」



「「我ら愛の王位継承者」」



そして手でハートを作ってからお決まりのセリフを言った。


「「愛の力を思い知れ」」




『地球防衛部そのまんまだわね。』



純「何だこの服…」


春「なんか…名前のセンスないですよね。あとなんで僕のラブヒメなの?姫なのだ♪なの!?」



成「うるさい!いいから外にいる敵倒して」



成宮に言われ渋々外に出る
青道の面々。

すると外には
御幸と倉持が黒い服を着て立っていた。



御「我が名は破壊王。」

倉「我が名はダークネス。」



「「愛などこの世にいらない」」


ポーズも発言も中二くさい。



『おぉー!すごい…』



亮「なんか面倒臭いからやっつける」




亮介は天に手を伸ばすと



亮「ラブクラッシュ」


亮介の手にはなんかでかい刀が握られていた。



純「え、この話の中心人物亮介なのかよ」


哲「あぁ、そのようだな。」



『亮介刀似合わない。』



亮「うるさいな。別の作品だと俺刀振り回して祓魔師なんだけど」



春「兄貴…それ中の人の話。」




亮「色々省略していきなりラブシャワー!」



『え、敵とのやり取り無視した』





すると空からピンクの雨が降ってきた。



純「…メルヘンなんだか現実離れしてるんだか」

哲「見ろ、敵が浄化されてほわんっとしてるぞ。」


結城が指を指す方向には
確かに中二病を発動した悪友がほわんっとなり座っていた。



『え、こんなあっさりと』



亮「ラブイズオーバー」



「「いや終わらないから(です)」」





こうして青道高校野球部により地球にまた一つloveが戻ったのであった。
闘え青道ナイン
地球が愛に満たされる
その日まで─




純「なんかいい感じにまとめられたな。」


哲「あぁ…スッキリとな。しかしこの格好…」










「「闘い終わってもそのままですか!?」」






end

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