青道の愉快な仲間たち!!

□結末の違う童話
2ページ/3ページ

ある国に一人の
女の子がいました。
彼女の名前は有栖。
美しい母と賢くイケメンな
父との間に生まれた有栖は国一番の美しい少女に育ちました。



しかし
母は病気で有栖と愛する旦那を残し
なくなってしまいました。
父は有栖を立派に育てようとしましたが
やはり限界がきたのか再婚することになりました。



再婚相手は優しそうな
母親と
クールな暁とわがままな鳴という兄達がついてきました。


父が生きていた頃は隠していた本性を
父が死んだ後は手のひらを返したように徐々に
有栖を苦しめていきました。


そして継母たちは
有栖をこう呼びました。

シンデレラっと…








「シンデレラ、シンデレラ。食事の準備は?」

『今やります。』


暁「シンデレラ。僕の服は?」

『あ、只今お持ちいたします』


鳴「シンデレラ、お風呂で背中流して」



『今行きます』




朝起きたその時から
継母と兄達が眠りにつくまで
有栖はシンデレラ
シンデレラと事あるごとに呼ばれ
毎日クタクタになっていました。


何度食事に毒を混ぜようかと思うくらい
彼女は追い詰められていました。



継母はシンデレラをこき使うのが楽しいようでした。
兄達はそうではなかったようで…




『およびでしょうか?』


有栖は暁の部屋に入った。


暁「有栖。辛くないの?」

『え、私は厄介になっている身ですから。』


暁「僕は見てるのが辛い…」

そう言うと有栖は暁に抱きしめられた。


『暁兄様…。』


暁「僕は本気だから。」


『し…失礼します!』



暁にこんなことをされたり




鳴「有栖ちゃん」


『なんでしょうか?というか後ろから抱きしめないでください!』


鳴「いいじゃん。俺気に入ってんの。」


首筋にキスをする鳴。


『!?何をするの…鳴兄様』


鳴「何?気持ちよかった?」


『そんなわけありません!』


鳴「俺たち…実の兄妹じゃないから結婚できるよね?」



『それは…そうですが…』



などと言う事を鳴にされたり


有栖は血の繋がらない兄たちから
求婚とも取れるような行動をされているのでした。

まぁ兄達は 有栖が好きでたまらないのです。



そんな生活を
していたある日
一通の手紙が届いた。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ