青道の愉快な仲間たち!!

□結末の違う童話
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手紙の内容はこうでした。



王子の結婚相手を見つける
舞踏会を開催する。
未婚の女性がいる場合は必ず参加するように




それを見た継母は興奮していた。



「やったわ王子の妃になる時が。暁、鳴あんたたちもついてきなさい。」


暁「母さんバツ2だよね」

鳴「未婚じゃねーじゃん。」


「いいのよ。貴方達は私の執事として側にいればいいのよ」


なんてこった。
この継母はバツ2の上に
子は2人
いるにも関わらず
未婚だと。
オバサンあんたもうちょっと現状確認しろや。


『あんたみたいな性悪女が王子様と結婚して国が滅ぶのが目に見える。あーおばさんの儚い夢だな。以上私が心の中で言っていることなので周りの人には聞こえていない』



「シンデレラ、ドレスを仕立ててちょうだい?」


『はぁ…かしこまりました。』



王子様はどうたらこうたらと騒ぐ
三十路のおばさんの妄想は気持ちが悪い。



ドレスを仕立て
着飾った
三十路の継母と
乗り気でない兄達は
馬車に乗り
城へ向かった。


家を出る前に継母が言った。


「シンデレラ。あなたは一生そこで這いつくばってなさい。私が王子と幸せに!あなたには床がお似合いだわ」




『クソ…あの厚化粧三十路オバサンめ…』


有栖はパンと残りのシチューを食べながら
窓の外の月を眺めていた。


『私だって王子様のところに…』


ガッシャーン


『!?』

有栖は驚いた。
窓ガラスを割ってあわられた黒い物体。よく見ると黒い衣装を身にまとった黒髪の青年が
浮いていた。



『あの…誰ですか?あと窓ガラス直してください。』


「ん?あぁ、これは後で直そう。俺は哲也だ。」


黒装束の青年は哲也と名乗った。


『哲也さんはなぜ浮いているの?』


哲「あぁ…これは俺が魔法使いだからだな。」


魔法使い…。
何をしに来た。


「有栖。お前は舞踏会に行きたいか?」


『え、もちろん…。舞踏会へ行きたい』



哲「わかった。ならばと普通なら俺の魔法でドレスを出して舞踏会に行くのだがシナリオ変更だ。」


『え?』


哲「お前は俺と幸せになるんだからな。俺と一緒に来い。いいよな?シンデレラ」

魔法使い哲也に突然の告白をされ
そのまま連れ去られていきました。

『私…魔法使いの花嫁になるの!?』



哲「俺と暮らせ、永遠にな。」


こうしてシンデレラは
本来ならシンデレラを舞踏会に連れていく手助けをする
魔法使いに連れ去られ
幸せに暮らすのでありました。
めでたしめでたし?





御「え、俺の出番なし!?」


「王子様〜♥」


御「ひっ…たすけてぇー!」


―――――
『どうよ。』

沢「可愛そうですね王子。まぁ…いい気味だな。」


倉「御幸かわいそうに(笑)魔法使いナイスすぎるだろ。有栖さんの妄想力すごいっすわ。」


『いやーこんなシンデレラ読んでみたいわ。必ずしも王子様と結ばれるわけではないんだからね。』



















シンデレラは王子様と結ばれることなく
魔法使いと結ばれ
末永く幸せに暮らしましたとさ


おしまい。
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