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□始まりって突然だよね
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北海道から上京してきた俺と那月。
兄の那月が東京に1人で住むことが不安でついつい俺も一緒についてきてしまった。
那月が大学生になって、毎日毎日心配が募る一方だった。
忙しすぎてたおれねぇか、とか
夜遊びしねぇか、とか
コケねぇか、とかとか。
まぁ高1の俺が気にすることじゃねぇけどな。
その兄が大学2年生になり、俺は高校2年生になった。
「那月、おきろ。」
「んーもう食べられないよぉ、肉じゃがそふと…、うーでりしゃすぅ」
「…いや、デンジャラスだろ。」
とまぁ聞いたことのあるような会話をして
「昨日、piyoのケーキ買ってきてやったのに」
ガバッ
「お早うございます!さっちゃん!」
「ほら、飯食え」
「はぁい!」
どっちが年上なんかわかんなくなってくる。
「遅れんぞ。早くしろ。」
那月は教師になりたいらしく、今日から俺の高校で教員実習生をする。
「ほらいくぞ」
「待ってくださいー!」
始まりって突然だよね
(これから起きる事なんて、きっと誰1人予想できない。)