long

□しつこい変態教師のなぞ
1ページ/1ページ










恋の足音が聞こえていたのに、
気づかないフリをした。












「んー、はぁ終わったー」

明日から幼稚園訪問がはじまる。
しかも、1ヶ月もだ。
砂月といっしょに唯の通う早乙女幼稚園に訪問する。
引率の先生は、
「あ、しょーうちゃあああああん!」





「ひぃ!くんな!この変態セクハラホモゲイ教師ぃい!」


「あははっもう照れてるんですかぁ?かっわいい!」


ダダダダ、と
廊下を走っている


しょうちゃんこと来栖翔。
俺は、今人生で最大のピンチをむかえている。

変態セクハラホモゲイ教師こと

四ノ宮那月は、
いわゆる、教育実習生。

いきなり翔に一目惚れをし、いまアピールなう、というとこだ。


「はぁ、はぁ、かわいい、はぁはぁ」

「ひぃぃい!!」


だんだん距離がつめられる。

「つーかまーえたっ」

「ぶぎゃ!」

「んーっいいにおいですぅ、しょうちゃん。かわいい、かわいいはぁはぁ」

「こ、こわい、匂いかがれてる…ひぃ」

「はぁ、かわいい…」

うっとりして抱きついている那月とは真逆に抱きつかれてる翔は半泣きだった。


「1ヶ月も翔ちゃんと幼稚園だなんて…!結婚式はいつにしますか?」

「え!?結婚!?男同士で結婚できねぇよな!?」

「翔ちゃんだったらウェディングドレス似合うし、ギザかわゆすですよぉ?」

「ギザかわゆすってしょこたんかよ!」

「ふふ、かわいい。」

いきなり耳元で囁くものだから体がビクッとなり、顔がみるみるうちに赤くなっていく。


「な、なつ、き!?」


「ねぇ、翔ちゃん。ほんとに大好きです。」













しつこい変態教師のなぞ
(謎解きは、告白のあとで。)

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ