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□難しいことなんて、分かんないんです。
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かわいいものはすき。
でも、それだけじゃ言い切れないくらいのすきが溢れ出してるんです。















「なちゅき」

「唯ちゃん!かわいいですーっ」

そう言って抱き締めれば唯ちゃんは応えるように僕のシャツをつかむ。


「なんでさっちゃんは砂月お兄ちゃんなのに僕は呼び捨てなんですかぁ…」

「だってなちゅきはわたしよりとししたみたいだから」

「えーぼく、20こえてますよ?」

「なんか、おとなっぽくない。」

「えー?」

なんてほわほわとキラキラした話をしていると


「さつきぃ!」

「チビ、餓鬼、童顔、色気と男気皆無。」

「な!?男気も色気もムンムンだし!!」

「は?冗談はその身長と幼い顔とそのゴボウみてぇにほせぇ体だけにしろ。」

「な!?しょうがねぇだろ!筋トレしても筋肉つかねぇんだから!」

「ふ」

「笑いやがったな!?」

「別に有り得ないとか思ってねぇ。」

「きぃーー!」

「しょお、みんなみてる」

「あ、ごめんな唯。」

そう言って屈んで唯ちゃんの頭をナデナデする翔ちゃん。

(いいなぁ、ぼくもナデナデされたいです)

なぁんて、うらやましそうに唯ちゃんをみていると

「那月」

「あ、さっちゃん?」

「…翔のことが好きなのか?」

「はい!だいっすきです!!!!!」

「どこがいいんだ?あんなただうるさいだけのやつ。」


「んー…」











難しいことは、分かんないんです。
(ただただ、見ていたくて、胸がどきどきするから、でしょうか?)

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