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□男の娘を落とす方法、教えてください!
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僕だけ、僕だけを見て?















「翔ちゃん、」

「…!」

キスをしてしまった日から那月は翔に避けられている。
それはそれはかなりの逃げ足の速さで。
翔はサッカーをいつも音也という親友としていたらしく、足が速いらしい。





「…はぁ、」

あんなことしなかったら避けられなかったかなぁ。
男にキスされても、嬉しいことなんてないのかもしれない。
僕は翔ちゃんだったらうれしいけど…。


「…翔ちゃん、」

意識をしてくれている、そう思えばいいけれどポジティブに見せかけて断然ネガティブな那月は落ち込んでいた。



(翔ちゃん今日もキラキラしてて可愛いです…。)



那月は翔と話す幼稚園児を羨ましそうな顔で見るとまたため息をついた。







「なちゅき、どうしたの?」

ズーン、とキノコが生えてきそうなほど落ち込んでいると唯が話しかけてきた。



「ゆ、ゆいちゃん!!」

唯に飛びつく勢いで抱きつくと


「なちゅ、くるち、」

そう苦しそうにつぶやく。


「あ、ごめんなさい!」

ぱっ、と放すと唯は苦しそうに息をした。


「しょおと、なんかあったの?」

「…はい」

「やっぱり?なんかしょお、おかしかったもん。」

「…翔ちゃんが?」

「ずっとぼーっとしてた。いきなりかおあかくして『おれはおとこだ!』っていったりなちゅきのなまえ、つぶやいて『…なんできすなんか』って」


「…え、」


少しでも興味はあるってことなのかな?
期待してもいいのかな?

「唯ちゃん、それ…ほんとですか?」

「ほんとだよ、ね?しょお」


「ゆゆゆゆゆゆゆゆ、ゆい!?なんで那月に言って…!?」

「…翔ちゃん、ほんと?」

「…いや、ち、ちが、…」

「翔ちゃん」













男の娘を落とす方法、教えて下さい!
(恋に落ちる5秒前)

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