kurobasu
□背中に感じた君の体温。
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ふわふわ、
なんだか暖かい温もりを感じた。
「あ」
屋上でうとうととしていたら、いつの間にか寝てしまった。
背中がなんだか暑くて、なんでだろうと思い首だけ向けると
「……なんで黄瀬くんがここに?」
キラキラしたサラサラな金髪。
長いまつげに高い鼻。
「さすがモデルですね…腹が立ちます」
ちょっとだけイラッとしながら黄瀬くんの鼻をつまむ。
「ん、んーー」
「ー!?」
ベシッ
「いた!ー…んー?」
顔が近づいてきて思わずベシッと顔を叩いてしまった。
「くろこっちぃ〜きょうもかわいいッスねぇ〜」
「そんなことはいいです。なんで黄瀬くんがここにいるんですか。」
「え!?お、覚えてないんスか!?」
「はい、全く。というか離してください。」
冷たい視線を浴びせると、黄瀬くんは涙目になりながら
「黒子っちが来てって言ったんじゃないッスかぁ」
「はい?僕がですか?」
「そうッスよ〜黒子っちからはじめてメールが来たんで喜んでケータイみたら、来て下さいって。」
「ー…あ、」
思い出した。