utapuri

□魔法の言葉
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翔ちゃんが僕に言ってくれる言葉は全部魔法の言葉だと思うんです!


僕は翔ちゃんに言うと、翔ちゃんは顔を赤くして少し俯きがちに


「相変わらず恥ずかしい奴…。」

そう言った。
でも本当のことだから
僕は翔ちゃんがくれる言葉全部が奇跡だと思うし
こんな僕が翔ちゃんに会えたこと自体が奇跡だと思う。




「翔ちゃん、僕、翔ちゃん大好きです!」

「あーそう」


「翔ちゃんは?」

「べつに…」

少し照れたように顔を背ける翔ちゃん。
落ち込む僕。



「僕は翔ちゃんのことが大好きでたまんないのに、翔ちゃんは別にどうでもいいんですね…。もしかして…翔ちゃん、僕がしつこいから付き合ってくれたんですか?」

「しつこいって…はぁ、誰に言われたんだよ」


「翔ちゃん、レン君と仲良しじゃないですか。だから翔ちゃんが好きって言ってくれるためには何したらいいですかって聞いたんです。そしたらレン君、『しのみー、しつこい男は嫌われるよ。おチビちゃんはレディよりそういうのいやがると思うからね』ってどや顔してきやがったんです。そういう自分はマサト君に何かと絡んでしつこいくせに、酷い話ですー」


長々と話し終えた後僕は思わずレン君の部屋の方向をじろりと一睨みしました。
すると翔ちゃんが

「まぁレンは聖川のこと明らかに好きだからなー」

とクスクス笑いながら僕に言ってきました。


(かわいいなぁ)
「…翔ちゃんは、好きって言ってくれないんですか?」

「おまえ、話題変えすぎだろ。…てか好きなんて、そう簡単に口にするもんじゃねえよ。【十回愛してる】っていうと嘘になるっていうんだからよ。」


「でも僕は、翔ちゃんの口から一分に一回くらいのペースで聞きたいです。」


「おまえ…、恥ずかしくないのかよ…。」

「だって好きなものは好きですし。愛してるものは愛してます。」

「ーっ!」

真っ赤になる翔ちゃん。

「ねぇ、言って。」

「…お前ばっかり、ずるい。」


そう言って翔ちゃんは




「…お前が、思ってる、以上に、す、好き、だよ、ばか」

「ー…っ!」

その後僕は翔ちゃんが息するのも苦しくなるほど抱きしめた。










魔法の言葉

(貴方が放つ言葉に一喜一憂、やっぱりあなたは僕を惑わす魔法遣い?)

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