utapuri

□Caro mio ben
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僕の、僕のとってもとっても大切な人




今日も唯ちゃんは可愛くて。
サラサラな金髪に
クリクリな水色おめめ。
整った顔はお人形さんみたいで。


「むぅー」
(可愛いなぁ)


今、僕は唯ちゃんと世間で言うデートをしています。




なぜデートをすることになったかというと…

『あー、新しい洋服、欲しいなぁ』


雑誌を読んでる唯ちゃんを後ろから抱きしめて僕は唯ちゃんに話しかけた。

『唯ちゃんならなんでも似合うと思いますよぉ』

『ば、ばかやろ!離れなさい!那月っ!』

『え〜』

『だいたいあんたはねぇ、あたしの部屋に勝手に入ってこないでよね!』

『僕の部屋にも勝手に入っていいですよぉ』

『…あんたねぇ』

『?』

『あたし、出かけるから出てってよね』

『僕も行きます!』

『なんで』

『かんわいい唯ちゃんが、僕以外の男の人に話しかけられるなんて嫌だからです!』




『何でナンパされる前提なのよ!…荷物持ちは一人くらいいる方がいいわね』

『わぁーい!デートですね!』

『…っで、デートなんかじゃない、わよ』

そんなかんじで僕は唯ちゃんとデートをする事になったのです!




「唯ちゃん、これなんてどうでしょう!唯ちゃんにすごく似合うと思いますっ!」

「なにそれ…。ふわっふわのフリッフリじゃない。無理よ、無理。」

「えぇー、んーこれは?」

「そ、そんなの着れる訳ないでしょ!生地の部分少ないじゃない!水着じゃないんだからっ!」


「えぇー」


「あんたねえ」

「唯ちゃんなら絶対に合うのになぁ。でもちょっとえっちですよね、このお洋服。唯ちゃんが着てくれたらなぁ…」

「…。」










「いい買い物、出来ましたか?」

「…、微妙…。でも」






唯ちゃんが僕の襟元を引っ張って




ちゅ




「…ついてきてくれて、ありがと」

「ーはいっ!」



Caro mio ben
私の愛しい恋人

(ねぇねぇ、もう一回してほしいです!)
(ふっざけんな!)

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