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□きみは誰のもの?
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小さい頃から
私の周りには、

男ばかりだった。















「ゆいちゃん!終わりましたか?」

「春歌!」

七海春歌。
私の友達。

「ゆーい!Sクラスホームルーム、終わったのー?」

「友まで!」

渋谷友千香。
七海の友達であり、私の友達。


「あ、レディ達。今日はどこか出かけるのかい?」

「唯。これを持って行きなさい。」

トキヤに防犯ブザーを渡された。

「なんでよ」

「渋谷さんなら平気ですが、」

「?」

「おチビやレディ(春歌)は警戒心がないからねぇ。おチビにとっては男=友達、だろう?」

「そうですよ。あなた一体その外見で何人の男を落としてきたのですか」


そう言って私の顔を一瞥するトキヤ。


「なによ、二人して!私だってねぇ…」
「ゆーいちゃぁああああんっ!」

「ひぃぃ!」

むぎゅう

「わぁああああ!かわいいですぅ!プリティですぅ!キュートですぅ!」


「な、つきぃ…!」

「あー、唯。大丈夫?」

「大丈夫か?来栖。」


そういって大丈夫か聞くならこの天然変態怪力男をどうにかしてほしい。

「おい。那月、離してやれ」

ベリッ

死にかけて、天の川?だっけ?あ、三途の川だ!
が見え始めたら、那月の弟、砂月が私から那月を離した。


「さっちゃんひどいです!」

「今コイツ死にかけてたぞ?」

「え!?ほんとですか!?ご、ごめんなさい!唯ちゃん!」

ぎゅうぅ


「く、し!さ、きたすけ…!(くるし!砂月、助けて!)」

そういって砂月を見ると、



「ー!!///」

砂月は顔を真っ赤にして私を見ていた。

「砂月?熱でも、ぐぇ、いたたたたた!」


「おチビちゃんはホント鈍いよねぇ。その位置から見上げると上目遣いなのに。」

「しかも涙目ですしね」

「まぁ男だったら当然の反応だろう。」

「いいなぁ!砂月!」

ぎゅううう


「うるせぇ!那月!童顔まな板チビ貧乳の骨が折れんだろ!」


「…ちょっと!女の子にまな板と貧乳は失礼でしょ!?」

「と、ともちゃん!」

「ぞんなごどいいがらどうにがじでえぇ」


ボキボキ
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