kurobasu
□小ネタ詰め
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赤黒♀
少し黄→←黒♀っぽいです
「ー…黒子?」
保健室に着いてひとつだけしまってるカーテンがあったのでそれを開けると
すぅすぅと寝息をたてる部のマネージャーがいた。
彼女がサボるなんて珍しいこともあるものだ、と赤司はレギュラーとともに黒子を探していた。
サボる原因を探るため、黒子の布団をめくってみた。
(ー…また、か)
脚に複数の傷。
薄々気がついていたが、
(黄瀬のファンか。)
「…気に入らないな。黄瀬も、それに集る女共も」
最近、赤司のお気に入りは黒子だ。
女なのに媚を売らないところ
華奢で触れればおれてしまいそうな腕で頑張っているところとか。
それと、
(女にしとくのがもったいないくらい、俺らとは全く違うバスケの才能を持ち合わせている)
残念ながらこの中学には女子バスケ部がない。
だから黒子は男子バスケ部のマネージャーをしているのだろう。
(黄瀬が黒子にベタベタするのは構わないんだが…)
「傷つけてるってことに気付かないのか、全くあのバカは」
「ー…あ、かし、くん?」
「やぁ、黒子。こんなとこでサボってどうした?」
「いや、その、大変お恥ずかしい限りなのですが…階段から脚を踏み外してしまって。それでちょっと。すみません、目が覚めたら部活いこうと思ったのですが。」
「ふーん」
ジーっと黒子の顔を見る。
すると少したじろぎ、
「ー…赤司くんに隠し事はできませんね、お察しの通りですよ」
と黒子がおれた。
「無理するんじゃない。俺がどうにかするからお前は」
「いえ。結構です。」
赤司の精一杯の親切を黒子は綺麗に断った。
「赤司くんに頼ったらわたし、ずるいじゃないですか。それに負けた気がするから嫌です。」
真剣な眼差しは赤司の心をいとも簡単に奪ってしまった。
「お前はつくづく女にしておくのがもったいないよ…」
「はい?」
「頑張るのは構わないが、頑張りすぎるな。怪我するな。わかったか?」
「でも、」
「俺の言うことは?」
にこり、と笑うと
少しむすくれたように
「…ぜったーい、です」
と答えた。
「黄瀬には言わないでおく。そっちのがいいだろう?」
「はい」
(やっぱりほしいな…黒子テツナ。)
続きません。