utapuri
□溺愛注意報
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(ピンクのフリフリ、女用下着…)
「ガキだな。しかもAかよ。」
…じゃなくてだな。
もっと大事なことが…
「…女だったのか」
言われてみればそうかもしれない。
クリクリした水色の瞳。
金髪の短いさらさらな髪。
ぷっくりしたピンクの唇。
白い透き通るような肌。
細い腕、足、腰。
背が低くて
どれもこれも女のパーツだ。
「…、じゃあなんで気付かなかったんだ。」
男らしい性格。
意志の強さ。
面倒見の良さ。
「俺は、…。」
こいつのことを
知ろうとしなかったんだ。
「…。知ろうとしなかった、か。
フッ、馬鹿げた話だな。」
那月がずっと羨ましかったのかもしれない。