utapuri
□アレロパシー効果
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那月は可愛い物が大好きだ。
俺もその一つ。
那月の集めるグッズの、一つみたいに。
「しょーうちゃぁんっ」
「あ、那月来たよ?翔。」
「げ」
「来栖も大変だな。」
「聖川ー」
「チッ、また来たな、神宮寺…」
「騒がしいですね。静かにしてください」
「あー!トーキヤー!どこ行ってたの!もう!トーキヤートーキヤー!」
「音也、おすわり。」
「那月…何しに来たんだよ。」
「翔ちゃんに会いに来たんです!」
「てかなんで音也も聖川もSクラスにいんだよ。」
「なんでって、もうお昼じゃん、翔とトキヤと一緒に食べようと思って、マサ連れてきたんだよ!」
「あぁ。四ノ宮もどうせくるかと思ってな。5人で昼飯を食べようと思ってな。」
「俺もいるぜ、おチビちゃん。」
「今日は兄妹水入らずの昼飯にしようと思ってたんだけど…。…あれ?唯と砂月は?」
「あ、さっちゃんならなんか走って教室出て行きましたよ。」
「いやぁ、すっごい迫力と威力だったね。しのみー弟。およそのとこ、学園のアイドル呼ばわりされてるレディんとこ行ったんだろうね。」
「…また呼び出しか。唯の奴。」
「翔ちゃん!」
「あ、薫。唯、また呼び出されたんだとよ」
「心配だよー!鬼畜と一緒にいたんだよ!」
「きち…?あぁ砂月な。」
「翔ちゃんも心配だよぉ、今日の放課後、「わああああ!薫!恥かくだろ!」
「相変わらずのブラコン、シスコンだね、かおるん」
「放課後、翔ちゃんなんか用事あるんですか?」
「…ラブレターですよ。鬼畜の兄。」
「…翔、またなの?」
「翔は可愛らしい顔してますからね。」
「落ち込むな、来栖。」
「そうだよ。いつも男からラブレターもらうなんて、おチビちゃんにしか出来ないことだよ」
「おい!レン、口に出すな!」
「…。」