太陽の光は降る

□応急処置
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そんなことを考えていると、手元にあったお皿がつるりと滑り落ち、地面へと派手な音を立てて落ちてしまった。

「あ…」

やってしまった、と思ったときにはもう遅くて。
地面にはお皿が粉々に割れていた。

や、やってしまった……。
下らないこと考えてるからこうなるんだよね…。

私はため息をつきつつ、しゃがんでお皿の破片を回収する。

自分の考えに興奮してこんな失敗するなんて情けなくなってくる。

「あいたっ!」

さっさと拾って片付けして帰ろうと思ったとたん、手のひらに鈍い痛みが走った。

「ああぁ…」

やっぱりというか、素手で拾うのはよろしくなかったようで、手のひらには赤い血がぷっくりと出てきてしまっていた。

痛い、けれども大怪我でもない。
放っておいても治る程度だと思い、私は再び作業をしようとする、と。

食堂の方へと誰かが向かってくる足音が聞こえた。
ああ、こんなときに誰か来なくていいのに…。先生だったらどうしよう。
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