白と椿
□真っ白な世界
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「よう、もう起き上がれるのか?」
次の日男がまたやってきた
「それでー?調子はいいのか?」
昨日と同じようにベッドの端に腰掛けて
「ほら、これ食え」と紙袋からたい焼きを1つ取り出し差し出すと
もう1つを自分の口にほおばった
「一人でお風呂ぐらいは」
「すげぇ回復力だな、普通あのケガじゃ三日そこいらで動けるハズないが。まぁ動けるようになって良かったよ」
では尻尾から
「…イタダキマス」
「おう」
(ぱく)
「・・・お前さ」
男は頬杖をつきながら、女の子がたい焼きを食べる姿に文句でもつけるのか
「小心者な方?」
「へ?」
「たい焼きで心理テスト、頭から食べる奴は楽天的、尻尾から食うお前は人目を気にしたりする慎重な奴」
「…わっわかんない」
そんな事言われたって、アンコが多めに入ってるであろう頭側は最後に食べたい…
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