白と椿
□単純に
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「さて、行って来るかな。」
爽やかな朝、忍ベストを羽織ると、ゲンマはカチッと決めた。
「お前も後から来るんだろ?」
玄関で靴を履きながらたずねる
「うん、ゲンマの晴れ姿見に行かなきゃいけないからね」
ゲンマにポーチを渡すと、がんばってねとゲンマの肩を叩いた
「俺はただの審判なんだけどな、あぁそれと雪菜」
「何?」
「大蛇丸が里に居る・・・、そのなんだ」
「大丈夫、銀が傍に居てくれるからさ」
「ヘビなぞ俺の敵では無いぞ」そういって銀は雪菜の胸に飛び込む
「用心しろよ?」
「うん、ゲンマも、気をつけてね」
「じゃあ、いってくるわ」
雪菜の頭をいつもみたく撫でると、いつもの様にいってきます、って。家を出た
そして、いつも通り、いってらっしゃいって笑顔で見送る。
「大蛇丸は、お前を連れ去るかもしれんぞ」
遠くへ歩いていくゲンマを見送りながら、腕の中で銀が喋る
「私は、大蛇丸のとこには行かない。行くくらいなら・・・」
「自分から死ぬか?無駄死には許さんぞ」
「無駄死にか・・・努力するよ」
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