白と椿

□単純に
1ページ/11ページ




「さて、行って来るかな。」


爽やかな朝、忍ベストを羽織ると、ゲンマはカチッと決めた。


「お前も後から来るんだろ?」


玄関で靴を履きながらたずねる


「うん、ゲンマの晴れ姿見に行かなきゃいけないからね」


ゲンマにポーチを渡すと、がんばってねとゲンマの肩を叩いた


「俺はただの審判なんだけどな、あぁそれと雪菜」


「何?」


「大蛇丸が里に居る・・・、そのなんだ」


「大丈夫、銀が傍に居てくれるからさ」


「ヘビなぞ俺の敵では無いぞ」そういって銀は雪菜の胸に飛び込む


「用心しろよ?」


「うん、ゲンマも、気をつけてね」


「じゃあ、いってくるわ」


雪菜の頭をいつもみたく撫でると、いつもの様にいってきます、って。家を出た


そして、いつも通り、いってらっしゃいって笑顔で見送る。


「大蛇丸は、お前を連れ去るかもしれんぞ」


遠くへ歩いていくゲンマを見送りながら、腕の中で銀が喋る


「私は、大蛇丸のとこには行かない。行くくらいなら・・・」


「自分から死ぬか?無駄死には許さんぞ」


「無駄死にか・・・努力するよ」



.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ