白と椿

□21g
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魂の重さ、21g

心、意思、命

色々説はあるけれど、雪菜はあの日魂の半分を失った


死の呪印とは、相手の魂を吸い取って自分の力に還元する術

特徴として魂を吸い取られた者は全身に呪印が出る


「あの時、椿の魂を半分しか取れなかったのが失態だったな」


力が強大すぎて殺せなかった、面白がって生かしたのもあるが…


「いっそのこと魂を返してしまうのはいかがですか?」


霞の後ろであの時と同じ部下が提案する


「それはダメだな、返したら殺される。あいつの魂を持ったまま俺が死んだら、魂の半分が引き合って椿は死ぬけどね」

「あなたが椿さまを殺すしかないようですね。」

「あいつがそう簡単に殺されるもんか、チャクラがろくに使えなくてもアイツは僕を殺しに来るさ」


椅子に深く座ってため息をつく


「戦争でしょうね。」

「五大国を巻き込んでのな」


霞は人差し指で唇をなぞって遠くを見つめた


「二代目の意志は俺が引き継ぐんだ」


孤独な王様は玉座で、人の夢を自分のものと勘違いしたままでした


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