白と椿

□真っ白な世界
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「お、目が覚めたか?」




入って来たのは天使じゃなくて、地味な色の服を着た男だった




「体の調子はどうだ?三日も寝たきりじゃうごかねぇか」


隣の空きベッドに腰掛けると、足を組んで笑う


「ここは?」

「ここか?ここは火の国木ノ葉。ついでに病院」


「死んだんじゃなかったんだぁーー」

言葉と一緒に大きくため息をつき目をつむると、風が頬をなでるのを感じた


「嬉しくなさそうだな。俺が頑張って助けてやったんだぞ?お礼ぐらい言っても損はねぇよ」


咥えた千本を器用に揺らしながらニヒルに笑う







「あのまま、泥の中で死ぬんだと思ってた。あそこで殺してくれたら良かったのに」


「子供のクセになーに言ってんだよ」


「いてっ」


男は立ち上がりおでこを小突くとこっちのベッドに座りなおした
雑に丸められた書類を取り出すと何やら話しはじめる



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