白と椿
□陽のあたる場所
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「やっぱ午後はこれに限るな」
「紅茶もいいもんでしょう?」
「あぁ、最初は抹茶とかだろって思ったけど、落ち着くわ」
休みの日は午後のお茶が恒例になっていた。
カスタードのたい焼きと雪菜がどこで覚えてきたのかブレンドした紅茶
「はぁー落ち着くな」
「だろ・・・・・・・。ん?」
気がつくとライドウが紅茶片手にたいやきをかじっていた
「どこから入ってきたんだ」
「ちゃんとドアから入ってきましたよ」
「小菊ちゃんまで…」
ゲンマをはさむようにしていつの間にか二人が座っていた
「二人ともいらっしゃい、二人のお茶もいれてくるね」
ライドウと小菊ちゃんも一緒に暮らすようになって、打ち解けてきたようだった。
今じゃ勝手にあがりこんでお茶すするまでになった
「お前ら…」
「お父さんと娘の午後って感じだった」
「やめろ小菊、ロリコンて言え、ゲンマはまだ子持ちじゃない」
「どっちもやめろ」
ふたりして口が悪い
ライドウに関してはフォローしてるつもりの天然だからいっそうたちが悪い
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