白と椿
□それぞれの価値
2ページ/18ページ
「ではこれから、修行を始める」
再不斬対策、いざとなった時に私達がすこしでも戦力になるように、チャクラのコントロールを学ぶ
「木登りしてもらうから」
身体エネルギーと精神エネルギーでバランスよくコントロールし、木に足を吸着させ、手を使わずに上る(命がけ)らしい
おのおのがカカシの言ったように足にチャクラをためた
(チャクラ…か)
雪菜は三人がチャクラを錬っている間、のそのそと一人木に向かい歩くと、そのまま昇り枝までたどり着くと腰をおろした
そして、腕がチクリチクリと針に刺された痛みがし、腕を押さえながらカカシの方を向く
「こんな感じで、いいかな?」
「えーっ!なんだってばよ!それ!!!!!」
「雪菜、そこまでチャクラのコントロール上手いの・・・?;」
いきなりクリアした雪菜を見て、簡単そうに思ったのか、ナルトが木へ突っ込むと
足は木へ吸着することなく、ナルトは頭から落下していった。
サスケもまた、チャクラコントロールに手こずり木に弾かれた
「無意識に出来るものなんだけどね。がんばれー」と、三人に手を振った
(無意識って…、ゲンマ君実は修行つけてたの?)
ナルトは頭を抑えてもだえている…
(頑張り屋さんだなぁ…)
「なんだ、案外簡単なのね」
サクラが木の上でピースしてみせた
(女の子は細かい作業が得意なのかなぁ)ナルトは首をかしげ
その横でサスケが悔しそうな顔をする
「雪菜、雪菜はタズナさんの事護衛してて」
カカシが木から下りると、そういってタズナさんの家に帰っていった
橋の方へ一人歩いてる途中、雪菜は先ほど痛んだ腕が気になり、マスクを外し袖をめくった。
「こんな微量のチャクラなのに…」
雪菜の右腕にはびっしりと呪印があり、その呪印からアザほどの血がにじんでいた
不便なもので、チャクラを使うと血が呪印からにじみでる。
大量に消費したら激痛と共に吹き出るんだろう、アカデミーでも何度となくつかってるフリをし
最後になんとなく出来るみたいな演技をしつづけてきた。
雪菜はそれをそっとしまうと、マスクをつけた
自分の血の臭いでさえ、胸の奥が押されたような気分の悪さをおぼえた。
.