小説

□甘味よりも…
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「しんぱちー、甘いもーん!」



ある日の万事屋。
ただ今、神楽は、定春の散歩に出掛けている。




「はぁ……。そんなもん、ここにあるわけないでしょ!
ただでさえ家計が火の車だっていうのに…
そんなに甘いものが食べたいんなら、もう少し働いてくださいよ、まったくもう」





俺が、一言甘味が欲しいと言っただけでコイツはその2倍、いや、3倍は小言を言ってくる…。



こんな時は、素直に反省して見せる。それが一番利口なやり方だと知ってるから。




「…はい。ごめんなさい。
仕事探してきます。…明日からっ!」



「はい。明日からはちゃんと仕事して下さいよ?」

「うん…」



「じゃあ、僕から銀さんに甘いもの?あげますね…」
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