小説
□安眠法
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厠へ行った帰り、沖田は土方の自室によっていこうと思った。沖田と土方は所謂恋人同士である。きっと、恋人の顔を見たら安心して寝れるだろう…。
――…ササッ
沖田は、土方の自室の襖をゆっくりと開き、彼の頭のすぐそばまでやってきた。端正な顔立ちを眺めながら、はぁ…とため息を一つ。沖田の吐いた息が土方の顔にかかった。それが擽ったかったのか、土方は、ん…と身動ぎ、
「…そ、ご…?」
と、寝起き特有の掠れた声を漏らした。
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