優しく誘惑(ころ)して

□プロローグ
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そんなある日、僕は図書館へと足を運んだ。
何故って…受験勉強の最後の追い込みの為さ。
僕は苦手な科目をなんとか克服しなきゃって、最後の足掻きとばかりに参考書と奮闘中だったんだよ。
ノートに影が落ちるまで、傍に誰か立ったなんて気付きもしなかったんだ。
フッと影に気付いて顔を上げると、アルカイック・スマイルを浮かべた彼がそこにいた。
僕は心臓を鷲掴みされたように動けなくなってしまったっけ。
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