黒子のバスケ
□君の良いとこ悪いとこ
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―君の良いとこ悪いとこ―
試合も、練習も
ここんとこ一層厳しいものになっていく中
試合の前日、久々に・・・黒子を家に呼べた。
最初は渋っていた黒子だったが
なんとかお願いをしたところ
『仕方がないですね』と
顔を背けながら答えたあいつは
残念なことに
身長差のせいで見えてしまった顔が
照れて赤くそまりながらも
その下は、嬉しそうに微笑んで(見えて)いるのが見え
思わず顔が緩む
「火神くん、顔が変です」
「変はやめろ」
「では緩み過ぎて可笑しいです」
「てめ、黒子・・・俺の顔が嫌いなのかよ?」
「・・・嫌いじゃありませんよ
寧ろ、好きです」
「黒子・・・」
「か、勘違いしないで下さい!
僕は火神くんの内面に惹かれて、」
「い、いや・・・そうじゃなくってよ
・・・お前から、好きって言われて//」
「え・・・っ///」
滅多に言わない黒子からの言葉に
嬉し過ぎて、口に手を当てた
maybe・・・顔は、黒子と同じくらい真っ赤に染まり
見せられるもんじゃない
「火神くん、顔が真っ赤です・・・」
「お前が言うなよ
俺より真っ赤だろぉが//」
「違います、火神くんの方が真っ赤ですっ//」
「いいや、絶対に黒子のが真っ赤だ!」
「火神くんです!」
なぜか始まっちまった言い合いは終わることなく
俺の家に着くまで続いた
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