桜の世界

□伝えたい気持ち
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僕は薄桜学園、2年の沖田総司。

昔、否・・・前世の記憶があり、新撰組だった。

その頃屯所で預かっていた女の子、雪村千鶴ちゃん。

その子が好きだった。

でも僕は流行の病で体が動けなくなった

もう何もかもが嫌で早く死にたかった・・・

でも彼女に思いを伝えるまでは・・・・死にたく無かった。

ずっと闇にいるみたいな感覚・・・怖かったんだ、

大切で大好きな彼女を守りたい・・・だから僕は羅刹となった。

彼女もだ、彼女は元々鬼の血筋がり、そのせいでもあるだろう・・・・

でも死ぬ前に言えなかった言葉・・・

『愛してる』

ただそれだけを言いたかった・・・でも言えなかったんだ

だから今度、来世で会ったら言いたい・・・

ただそれだけで『今』
にも『昔』の記憶が存在する。

「総司か・・・・珍しいな。来るのが早いとは・・・」

僕はいつの間にか学校についていた。
まぁいつも遅刻ギリギリか遅刻の常連だから一君が思うのは当たり前かな。
「嫌だなぁ〜一君、僕だって遅刻しない日ぐらいあるよ」

薄桜学園、の風紀委員の斉藤一君。僕の友達であり、

同じ新撰組の一人。彼にも記憶が有る。

「・・・あ、総司、良い知らせがある」

一君は行き成り言った。

「何?」

僕は一君の横に止まって言った。

「今日、雪村と平助が入学してくる」

――――え?

「は、一君、『雪村』って・・・」

僕は一瞬驚いた。

一君は

「ああ、千鶴だ。」

滅多に笑わない一君が笑顔で言った。
僕は嬉しくなったけど同時に不安もある

彼女に記憶があるかどうかだ・・・

その時だった

「おはようございます。沖田さん。覚えていますか?」

聞きなれた声、が後から聞こえた
僕は後を振り向くとずっと目から離れなかった顔、僕は

「おはよう。覚えてるよ千鶴ちゃん」

今にも泣きそうな笑顔で僕は言った。

僕は彼女に近づいた。

そして・・・・抱きしめた。無意識だった。

千鶴ちゃんは勿論驚いたがなぜか抵抗はしなかった。

「・・・・好きだよ、ずっと好きだった・・」

僕は彼女に思いを伝えた。

彼女は当然驚いた。

「----私もです。沖田さん昔からあなたが好きでした、会えて嬉しいです」

彼女は頬を赤く染めながら言った。僕には嬉しい感情が心の中で渦巻く

「有難う、千鶴・・・・愛してる」

あぁやっと言えた・・・君に。

「おい、総司、雪村。場所を考えろ!」

一君が言うけど僕はムスッと子供みたいに拗ねた。
何百年越しに伝えられた思いなんだから。
「一君。酷いなぁせっかく再会出来たのに。」

まぁこれから毎日千鶴に会える・・・

急がなくっても良い・・・かな。でも千鶴はなぜか一君に誤ってるし、

まぁ僕は人目何て気にしない。むしろ見せつける。

僕は
「行くよ、千鶴」

そう言うと彼女の手を引いた。

今日からは昔にしたかった事が出来るんだ。

僕は
「千鶴、」

彼女の名を呼ぶ。

「はい、沖田さん?」

「大好き」

僕はそう言うと彼女の頬に口付けをした。

勿論登校中の生徒の目の前で、

「おおおおお、沖田さん!!//////」

千鶴は思った通りの反応をしてくれた。
照れてる。可愛いなぁ♪
僕はそんなことをおもいながら
怒る千鶴を見ていた―――――――


END.
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