桜の世界
□変わる関係
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朝、雪村千鶴は隣に住む藤堂平助の家にと平助を起こしに行った。
ピーポーン
チャイムを鳴らすと家の中から
「はーい」
と声が聞こえた。
ガチャとドアが開く音と同時に
「おはようございます!平助君を起こしに来ました」
千鶴が平助の母に笑顔で挨拶をした。
平助の母は
「おはよう千鶴ちゃん!毎朝御免なさいね?うちの馬鹿が…。馬鹿なら部屋に居るから勝手に入って構わないわよ^^」
「大丈夫ですよ^^;慣れたので…ではお邪魔しますね!」
苦笑をしたが最後は笑顔だった。
「千鶴ちゃん!悪いけど私、仕事だから平助の事頼んだわよ!」
「はい!行ってらっしゃい!」
千鶴は玄関で平助の母を見送り、平助の部屋がる2階にと足を運んだ。