星座の世界

□卒業
1ページ/4ページ


寒々しかった冬が終り段々暖かくなる日々

雪が降り積もり一段と寒さが増した日に星月学園では卒業式が行われてた
「夜久先輩!ご卒業おめでとうございます!」
「夜久先輩っ卒業おめでとうございます!」
「月子〜卒業おめでとー」

弓道部の後輩である梓と小熊に生徒会の後輩翼が月子に祝いの言葉を述べた
「ありがとう!梓君小熊君翼君!」
月子は目に涙を浮かばせながら二年間共に過ごした仲間にお礼を言った

「あーあ、宮地先輩だけいなくなって欲しかったです。夜久先輩!留年してくださいよー」
「なに言ってるの!梓君!無理だよ!」
「はい。知ってます。でも寂しくなります。4月から弓道場に行っても先輩がいないのには変わりありませんから」
肩を竦め寂しそうに言う
「僕も、木ノ瀬君と同じですよ!寂しいですぅー
小熊は言葉が言い終わるまでに泣いてしまい吊られて溜めていた涙が月子の瞳からこぼれ落ちた

三年間お世話になった学校と別れる淋しさが増し4月からはこの学校には通えないし、恋人に会えなくなる
「ありがとう、わたしも寂しいよ。だからって此処で止まる訳にはいかないからさ。梓君副部長として小熊部長を支えてね。あと一年しかないから、悔いが残らないように頑張ってね。翼君も生徒会を宜しくね」
「分かってますよ先輩」
「はい!頑張ります!」
「りょーかいなのだー」
ニコッと笑う四人
「また遊びに来るね!」
月子はそう言って後輩達と別れを告げ恋人が待つ保健室にと足を運んだ
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ