桜の世界

□伝えた思い
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俺が生まれ変わって5年が過ぎたある日。

俺には新撰組としての記憶が存在して、千鶴と過ごした時間、記憶が覚えていた事が嬉しかった。

そんな時、お前が隣の家に引っ越しして来て、俺ん家に来たんだよな。

そん時の事覚えてるか・・・?

『初めましてお隣に引っ越ししてきた雪村です』

俺は“雪村”と言う言葉に反応し俺は真っ先に玄関に向かって行ったら、母さんが語っていた。

その時母さんが

『千鶴ちゃん可愛いわねっ』

“千鶴”俺が探していた女(ひと)の名前。その時

『あのっあの子は…?』

“千鶴”が喋った。少しあの時より声が高いがまぎれもない、“千鶴”の声だった。

『平助よっ仲良くして頂戴ね?』母さんが言うと俺は
『よろしくなっ』
初めて会った時を思い出すように言った。“千鶴”は驚きながらも口を開いた
『へい・・・すけ、君・・?』

俺はそんとき確信した。
“こいつも”記憶があると。
早く真実かどうか聞きたかった俺は
『千鶴と遊んで来て良いか!?』
母さん達は迷いが無いかのように
『良いわよっ』と笑顔で言った。千鶴の母さんは俺に

『千鶴を宜しくね?』

そう俺に言った。俺は『おうっ』と答え千鶴の手を取って家を出た。

そして
家を少し離れたとこで俺は聞いた。
『俺を覚えてるか?』
そう言うと千鶴は笑顔で
『うん!藤堂平助君。元・新撰組8番組組長』

目を伏せ懐かしように答えた。俺は無性に嬉しくなって千鶴に抱きついた。

行き成りだったから千鶴も驚いたけど引かずに受け止めてくれた。

それから10年たって・・・・15歳になった俺たちは中学三年に上がったと同時に俺から告って付き合うようになった。
それから1年がたって高校にあがって、総司に会って一君、山崎君、に会って、土方さん、左之さん新八っつぁん、山南さん、源さん・・・

皆記憶があって、昔に戻ったみたいだった。

それに愛おしい千鶴が俺の隣で笑っていて・・・・

これから先何があるか解らないけど
俺は絶対こいつを守る。

だって俺は、元は新撰組の侍だったのだから・・・・・・・・・・・・・。



END.
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