桜の世界

□変わる関係
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「へー助くん…入るよー?」
返事が無い為千鶴は勝手に平助の自室に入った。

「また、散らかって…しかも夜中までゲームしてたなぁ。絶対っ!」
平助の部屋を見てひとりごとを呟く
千鶴は平助のベットに行って
「平助君時間だよー!起きてー!?」
多少叫んでみたが起きる気配が無い
千鶴はムッと頬を膨らませて平助を見た。
するとふっと平助の寝顔に目が行った。

「(何度も見ても綺麗な顔立ちだよな…。寝顔が可愛い…普段も可愛いけど、でも剣道をしている平助君はかっこいい、ふふ。平助君に可愛いなんて言ったら怒られちゃうかな?)」
千鶴は面白くなり微笑んだ。
そして
「好き、なんだな平助君の事…」
ボソッと呟いた。
「ん…」
すると平助が唸った。
「(やばい!聞かれた!?)へ…平助君!!起きて!!時間がっ」
内心も時間的にも焦った。
平助はまだ起きないし、このまま平助を置いて学校に行けばまだギリギリで間に合う。
だが、後で平助に
『何で起こしてくんなかったのかなー!?千鶴ぅ-!』
等と言われても困る。千鶴は遅刻はしたくなかったが今回はもう仕方が無い、と思い、
「平助君!!起きなさいっ!!」
平助起こしを頑張る事にした。
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