桜の世界
□変わる関係
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あれから1時間経ったのに、平助は起きようとしないし遅刻は確定だ。それに、千鶴は疲れ切っていた。
「よしっ!まだまだっ」
だが、起きないと学校にはいけない為張り切るが起こすのに段々疲れるが体力的に限界が来ていた。
千鶴は平助の布団をガシッと掴み剥ごうとしたが、
平助の手が離さない。
本当は起きてるんじゃ!?って程の力だったが、女と男では力の強さが違いすぎる。
なかなか離さない平助の手が片方外れたがその手が千鶴の腕を掴み
「きゃっ!?」
いきなり引っ張られバランスを崩し、平助の腕の中に収まった。
千鶴は一気に赤面した。
力強く抑え込まれているが千鶴はけして嫌ではなかった。
平助が好きのと、もう一つは…
優しく、壊れ物も包み込んでいる感じだった。
千鶴は疲れたのもあり布団に入ると直ぐに眠気が襲って来た。
「(駄目…起きなきゃ、学校…が…)」
頭では分かっていても行動に移せなく、再び夢の世界に入った。