小説集*ギンイヅ*

□日常
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ココは瀞霊廷内にある市丸の家の寝室
しばらくオフなので家に戻ってきているのだ
副隊長の吉良も隣の家に戻ってきている
仕事は…まぁ大丈夫だろう
そして今の時刻は5時
市丸はもそもそと起きる
普段市丸は7時頃に吉良が来るまで寝ている…と吉良は思っているようだが本当は違った
早めに起きて、吉良が来る少し前に布団に戻って狸寝入りをしていただけ
理由は…低血圧で寝起きが悪く、そんな状態じゃとても吉良で遊んだりできないからだ

「ん〜…。」

体を伸ばすと顔を洗いに洗面所へ向かう
そしてそれも終わると軽く朝食をとる
この後に吉良が来た時にも食べるのでそんなに食べない方がいいのだ
その後もいろいろやって、時刻は6時50分
すべてのものを起きる前の状態に戻してから市丸は布団に入る
…ちなみに吉良は市丸の家の合鍵を持っているので普通に入れるのだ
そして数分経った頃

―ガチャ―

「市丸隊長…?…ってまだ起きてないよね…」

そう呟くと吉良は寝室へと入ってくる

「隊長…?朝ですよっ!起きてくださ・・・っ!?」

吉良が少し前のめりになって市丸の体の横に手を置いていたのをいいことに市丸はその手を引いて自分の上に覆い被させる

「おはよvvイヅルv」
「…おはようございます。市丸隊長。」

そう言って吉良は身体を引こうとするが市丸が手を離さない
吉良はそんな市丸の目を見て市丸が今何をしてほしいのか悟り、行動にうつす
ゆっくりと顔を近づけ、軽く触れるだけのキスをした

―ちゅ―

「これで・・起きてくださいよっ///」
「ん。やっと口に言わんでもわかるようになったな。」

市丸は手を吉良の頭の上に置いてくしゃりと撫でる
そう、されているあいだ吉良はうつむいて、少し赤くなっていた

「可愛ええ可愛ええ♪」
「・・・隊長。朝食つくるんで着替えてください。」

でれーっとしながら吉良の頭を撫でている市丸を冷たくつきはなす

「やあだ。イヅルが着替えさせてー。」
「だめです。」
「じゃあ…」

市丸はニヤリと笑みを浮かべる

「朝食はイヅルがええな?どっちかや。どっちがええ?」
「くっ…じゃあちょっと待っててください。着替えもってきますんで。」
「あ。待った。イヅル。」

立ち上がって服を取りに行こうとした吉良の着物のすそを市丸が掴む

「何ですか?」

吉良はめんどくさそうに、だが振り向く

「今日、現世行こ。」
「いいですけど…じゃあ現世服持ってきます。」
「イヅルのも箪笥の一番下入ってるからもっといで。着替えさしたる。」
 

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