小説集*ギンイヅ*

□幸福の時
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今日は三月二十七日。
護廷十三隊は現世でパーティを行うらしい。
場所は黒崎医院の前…だそうだ。
今やっとほとんどの参加者がそろったようだ。

「吉良。」
「ん?あぁ黒崎君。」
「誕生日おめでと。」

そう。今日は三番隊副隊長、吉良の誕生日なのだ。
それに、パーティといっても朽木、阿散井、雛森など吉良と中の良い者ばかりだ。
後は現世の人や三番隊の上位席官ぐらいだ。

「ケーキやけたわよォ〜。」
「乱菊さん。朽木さん。井上さん。雛森くん。ありがとうございます。…ん…ぅ。美味しいですっ♪」
「吉良。一勝負しようぜ。」
「阿散井君?木刀で勝負するの?いいけど…」

そして二人の勝負が始まった。
勝負は五分五分…だかわずかに阿散井の方が上だ。
…皆が観戦しているとある隊員がいきなり叫び声を上げた。
三番隊の隊員だった。
吉良は急いでその隊員のもとへ向かった

「どうした!?」
「上…!」
「え?」

その隊員は上を見ろ。と促してきた。
吉良が上を見ようとするとお腹に強い衝撃を受けた。
誰かに殴られたのだ。
そして吉良はその人物に受け止められた。
吉良が意識を失う間際、同時にその人物と隊員が言葉を発した。

「ターゲット吉良イヅル。捕獲成功。オイ、引き上げるぞ。」
「破面…!」

…その後は隊員達は戻ったが、数名は黒崎医院に待機ということになった。
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