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□微睡みの中の
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現代




『今日の夜行く。夕飯の準備しとけ』

昼頃に掛かってきた電話。
一方的に伝えられただけで、何とも失礼な野郎だと思ったが、それでも会うのが一ヶ月ぶりだと考えたら嬉しさでいっぱいになった。

切られた受話器を持ちながら、緩む口元を手で押さえていれば、子ども達二人が不思議そうに自分を見つめていた。

「銀さん、どうしたんですか?」

「銀ちゃん誰だったアルか?」

きょとりと首を傾げながら聞いてくる二人に、先程のことを伝えればきっとはしゃぐのだろうなと考える。


高杉との関係がバレた時二人は『お幸せに』と笑って言った。
受け入れてくれたのだと気付いて、不覚にも涙が零れそうになった。

そんな二人を高杉も気に入り可愛がってくれるようになって、二人もすぐに懐いた。

「…今日の夜、アイツ来るってよ」

笑って話せば、二人はぱぁっと顔を明るくする。

「パピー来るアルか!?」

「夕飯は何にしますか!?高杉さんの好きな物にしましょうよ!」

予想通りはしゃぐ二人を見て、自分はまた笑った。









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