gift
□千日紅を抱いて
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現代
ふと、ぱちりと眼が覚めた。
こんなにも、目覚めのいい朝はいつぶりだろうか。頭がすっきりとしている。
そういえば昨日は、坂本からの贈り物である酒を飲んだのだっけ。クセもそんなに強くなく、すっきりとした味わいだったのをよく覚えている。
それで、調子にのってまるまる一瓶飲み干した。二日酔い覚悟だったが、成る程、坂本の奴はなかなかいい酒を贈ってきたようだ。
新八はまだ来ていない。久しぶりに朝食でも作ってやるか、と布団から身体を出した時。
身体に起こっている異変に気付き、自分は絶叫したのだ。
「なんじゃぁあこりゃぁあぁあああ!!!?!?」
早朝、万事屋から悲痛な叫びが木霊した。
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