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小ネタ・突発文・練習文
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◆突発的短文 





狡い男だった。

あれだけ、己に執着し誰にも渡さないと。
自分だけのものだと言っていたくせに、最後は己の手を離し、一人暗闇の世界へと進んでいった。

お前には光のある世界が、一番似合っているから。

傷つけたくないから。

そう言って笑ったあの男は本当に狡くて。

己の言葉など聞かず勝手に決めてしまった。


あぁ、馬鹿な男。

何故、己の話を聞いてくれない。

何故、己の瞳を見てくれない。

自分にだって意志はあって、それを伝える手段だって知っている。

だのに、そんなもの関係ないとでもいうように男は行ってしまった。


何度あの男を忘れようとしたかわからない。
けれど、忘れられなかった。

哀れで、馬鹿で、悲しいくらいに優しい男。

そんな男に惚れた自分も馬鹿。

あの時、ちゃんと言葉にしていたら男は己を連れて行ってくれただろうか。

自分は、自分は。



「お前が隣にいてくれたら幸せだったんだよ。高杉……」



哀れで、馬鹿で、悲しいくらいに優しい男。


そんな、あなたを己は愛していた。





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ふと思いついた
文バラバラ( ・ω・`)
いつか書き直したい

2012/07/27(Fri) 22:01

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