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□耳掻き
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「シン、政務お疲れさまでした」
「留守中の国事は?」
「つつがなく」
「そうか」



我らが王、シンが外交から帰ってきた
今回は煌帝国よりもさらに東の国へと外交条約を結ぶために
シンの様子を見る限り、無事締結したようだ



「いかがでしたか?かの国は」
「飯も空気もうまい、そして何より奥ゆかしい雰囲気の文化だったな」
「他には?」
「そうだな…シンドリアにはない四季というものがあるらしい」
「四季…?」


ピスティがシンにそう聞き返す
ここにいる全員が四季という言葉を初めて耳にしたらしく、皆各々が首をかしげている




「ああ
春夏秋冬と四つの季節があり、四季折々で食べ物を食べたりや植物を見て楽しむらしい」
「それは…趣があってとても良いですね」
四季か…、いつか俺もいってみたいなあ、などとそれぞれが感想を言ったその瞬間




「それと美人なお嬢さんがたくさんいたよ」




同行をしていたスパルトスとヤムライハ以外の八人将は皆一時停止した
まさか、やってしまったのか…!?



「ヤムライハ?スパルトス?<●><●>」
「「未然に食い止めました」」
「ありがとうございます
これ以上あなたの酒癖の悪さを露呈されては困ります」


そう、シンの酒癖の悪さは酷い
酒に酔ったシンに手を出されたという女性からの苦情が絶えないのだ


「まあそう怒るなって」
「尻拭いする側の気持ちってものをあなたはご存知ないんですか?」
「はいはい、俺が悪かったって
そうだジャーファル」
「なんですか?」
「今日は久々にアワビが食べたい」
「!!
かしこまりました、用意させます」
「ああ頼むよ」
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