テニスの王子様
□小さな変化
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──その日の帰宅中。
「ねーちゃんは、ワイの事、どう思っとるん?」
「…………どう、って?」
「せやから、"カッコいい"とか"めっちゃ好き"とか」
視線を外して、照れながら話す遠山くんはどこか新鮮で、どこか大人びていた。
「そうだね〜…敢えて言うなら、"可愛い"かな」
「かっ、か、わ…!?」
途端に林檎みたいに真っ赤になる遠山くん。
あぁ〜…可愛いなぁ…。
「かっ、可愛い言われて嬉しい男はおらんわ!それに……
ねーちゃんのが、可愛えぇ」
「っ!?」
不意打ちの殺し文句に、今度は私の顔が真っ赤になった。