テニスの王子様
□小さな変化
3ページ/4ページ
「あ、ありがと…」
「おん!せやから、そんな可愛えぇねーちゃんにお願いや。あんな…」
屈んで、と言われ従うと、耳元で囁かれた。
「ひより、ワイのお嫁さんになってほしいんや」
その言葉と共に贈られたのは、頬に落とされた誓いのキス。
「考えといてーな!」
言うだけ言うと、遠山くんは走り去った。
「お嫁さん、って…」
いつもと違う呼び方。
いつもより真剣な声。
いつもなら無い行動。
その全てに、私の心が騒ぐのだった。
────私達がお互いに名前で呼び合い始めるのは、ちょっと先の話。
*END*
あとがき→