テニスの王子様

□小さな変化
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「あ、ありがと…」
「おん!せやから、そんな可愛えぇねーちゃんにお願いや。あんな…」

屈んで、と言われ従うと、耳元で囁かれた。

「ひより、ワイのお嫁さんになってほしいんや」

その言葉と共に贈られたのは、頬に落とされた誓いのキス。

「考えといてーな!」

言うだけ言うと、遠山くんは走り去った。

「お嫁さん、って…」

いつもと違う呼び方。
いつもより真剣な声。
いつもなら無い行動。

その全てに、私の心が騒ぐのだった。


────私達がお互いに名前で呼び合い始めるのは、ちょっと先の話。


*END*
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