テニスの王子様

□雨の帰り道
3ページ/6ページ

しかし世の中には、色々な人がいるもので。


「大丈夫、節木さん?」
「その声は…!」




「漬物石くん!」
「大石だから」

おや、間違えたようだ。
漬物石くん…もとい大石くんは、そっと私側に傘を傾けた。
優スウィート←

「びっくりしたよ…どうしたの、こんな所で」
「傘、忘れたからさ。止むの待ってる」

見上げると、大石くんと傘の隙間から、灰色の雲が見えた。

「明日まで止まないらしいけど…」
「マジで?じゃ、もういーや」

──歩き出そうとした私の手を、大石くんがふいに掴んだ。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ