テニスの王子様
□Eat you!
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「馬鹿っっ!」
「ハァ!?何でだよ!」
ぎゃぁぎゃあ煩い、と、まわりのクラスメイトに指摘された。
ってか別に私が原因じゃない!
「ブン太が私のお菓子食べるからでしょバカァァァ!」
「知らねーよ!俺の机にあったんだよ!」
恐らく、落としたお菓子(ポテ○)を拾った誰かが、ブン太のだと思ったのだろう。
親切だけど不親切極まりない!
「な・ん・で分けようとか思わないのっっ!?美味しいお菓子、いつもお裾分けしてるじゃん!」
「お前がくれるから貰ってるだけだろぃ!」
「知ーらーなーいー!」
あぁどうしよう。涙が出てきた。食べ物の怨みは恐ろしいんだよ!?
「呪い殺してやるーーっ!」
「何故そうなる!」
ガッ、とブン太の首に手を回そうと(あれ、呪ってなくない?)両手を伸ばした。
────が。
「…甘いんだよ」
逆に手首を掴まれて、"お手上げ"のポーズみたいになってしまった。