テニスの王子様

□幸せな惰眠
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日差しの暖かさに誘われ、私の瞼は自然と重くなる。
小さな欠伸を漏らすと、

「ひよりも眠いの?」

と、問いかけられた。
"も"という事は、慈郎先輩も眠いのだろう。

私達の昼休みは、いつも睡眠時間だった。
段々とぼんやりしてくる意識に身を任せ、二人で寄り添って眠る。
授業の前には目が覚めるので、慈郎先輩を起こして、何処からともなく現れた樺地くんに引き渡す。
今日もそのパターンだと思ったんだけど…

「俺、今日あんまり眠くないCーひよりは寝ててEよ?」
「え?どうしたんですか、珍しい…」
「Eから!はいッ、寝て寝てー」
「えっ、ちょ…ひゃ!」

ぐいっと腕を引かれて、気づいたら先輩の腕の中。
…ドキドキして、寝れませんっ!
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