テニスの王子様

□伝えよう、お前に(上)
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あれから数ヶ月…

俺はまだ、ひよりへの想いを諦め切れずにいた。
我ながら、くどいとは思う。
しかし、ひよりと過ごして来た月日は、俺にとってかけがえないもので、その分大きく影響していた。

そんな時だった。

赤也とひよりが、別れたと聞いたのは。

「節木さん、理由も言わずに別れたんだって!」
「何それ、遊びだったって事!?」
「サイテーだよねぇ」

ひよりがそんな事をする筈がない。
あいつは、人を心から尊敬し、一途に愛する事の出来る人間だ。
今時、あそこまで純粋な女も珍しい。

ひよりに、何かあったのだろう。

俺はすぐさま、教室を飛び出した。
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