10/21の日記

18:05
引っ越しのトラウマ
---------------
今の家には6年住んでいる。
「うちまじボロいんで〜」とか言ってるそこらへんの輩には絶対負けない自信がある、木造ボロ住宅。
わたくし整理整頓、断捨離、荷造り、荷バラし等々が苦手で、前回の引っ越しではほんとちょっと泣きながらダンボールに荷物を詰めていた。「お母−さーん!!」なんて言えない一人暮らしの引っ越しは辛いものがある。

そんなわたくし、年末に引っ越すことになりそうで、悪夢蘇る。物で溢れる我が家を今のうちから断捨離しないと、また泣くことになるわ。


ところで、わたくし人生で四、五回ほど金縛りにあったことがあるのだけれど、それらは全て前に二年間住んでいた部屋でのこと。
学生マンションのその部屋は、陽当たりも良く、なかなか広くて良い部屋だった。
しかし建物自体はというと、入り口側が完全なる日陰で、白くて冷たく薄暗い。無人の管理人室。建物内の廊下も無機質なリノリウムの床で、住居というよりは病院施設のような感じだった。住人とすれ違うこともほとんど無く、どれくらい人が住んでいたのかもよく分からない。

その部屋で生まれて初めて金縛りにあった。天井が見えて、白い服を着た女の人が、長い黒髪を垂らしてわたくしの上に乗っていた。
ある時は、ガラス窓に緑色に光る文字がびっしり写り、読めないほどの高速で流れていった。
ある時は、横向きの体勢で寝ていたわたくしの背後に男の人がぴったり密着し、脚を撫でてきた。
さすがにちょっと怖くなる。

部屋には始め固定電話を置いていた。時たま深夜ベッドの中にいる時に、それが鳴るのだ。ワンコールだけ。
回線の仕組みなんかは分からないけど、電話局的なこんなシステムは聞いたことないぞ。
暗い部屋の静まり返ったなか一回だけ鳴って、また静かになるのだ。
これが、ほんとに怖い。
そのうち気味悪くなって、線は抜いてしまった。

昼間は陽の入りも良くて感じないが、夜はなんとなく薄ら寒くなるような建物。
しばらくしてタクシーに乗ったときに、「あそこは昔、会社の女子寮だったんだ」と運転手さんが教えてくれた。

元霊感少女だった母が、「ここはいいわよー、さすがお母さん、いいとこ見つけたわ!」と言って選んでくれた部屋なのだけど、母を信じていいのか、または母はもう完全に霊的本能を失ってしまったのか…。

今のボロ屋に来てからは、金縛りも怖いことも何もない。
やっぱりあの部屋、怪しかった。

引っ越すとなると、そんな事も気になるところ。しかし私には初見で物件の心霊見分けられるような能力は皆無。
一か八か?
これは賭けってことね。

わたくし引きが強いから、自分で選べば絶対大丈夫だわ!自分の本能を信じる!

来月には物件探さなくちゃ。

前へ|次へ

コメントを書く
日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ