10/23の日記

15:07
寺山サマのするめ
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わたくし、寺山修司と同じ日生まれなの。
あと我修院達也と峯田和伸。濃いでしょ。

鬱屈少年少女のヒーロー、天才という名の変態、寺山サマの作品は、文学は全然読んだことないんだけど映画は大まかには観たかな。

出会いは大学一年の時に日本映画を10本観て感想を書くという課題があって、その中のひとつに『書を捨てよ、街へ出よう』があったの。脳天打ちのめされておしっこがちびれちゃったわ。感想書けなかった。書けることなんか無いもの!!
自分の想像力を遥かに凌ぐ破壊力を持った、めちゃくちゃに格好良くてわけわかんないものを叩きつけられると、ただ開いた口が塞がらなくなるのね人って。
白紙で提出したら怒られたわ。やーね、それがわたしの感想だっていうのよ。

わたしは短編の『トマトケチャップ皇帝』という作品が大好き。
子供が皇帝になって、大人達を支配するというお話。劇中で「老人と子供のポルカ」というめちゃめちゃシュールな曲が流れるんだけど、そのシーンが面白すぎて、この曲がかつてのヒット歌謡曲で実写版「ハレンチ学園」のテーマ曲であったことを後から知るまで、ものすごいコアで前衛的な曲なんだと思ってたの。

あと『さらば箱舟』で川の上流からお雛様が乗った雛壇が流れて来たときも、びっくらこいたわね。
言い出したらキリがないわ。

一昨年だったか、元前衛演劇狂いの母に連れられて、寺山サマのお芝居『星の王子さま』を観に行ったわ。
その時に買ってきた「家出のするめ」。なんて洒落た商品かしら。青森の寺山記念館に持って行くと、入場料が割引になるらしい(賞味期限が有効期限)。
とっくに賞味期限切れてるけど、これは保存用!するめはミイラ化させるわよ。

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