SHORT

□計算どうり
2ページ/4ページ





4月1日…


柳「ふむ。高沼…
お前に興味を持った。」


立海の参謀…データマンと呼ばれている柳蓮二にそう言われてから2カ月と3日がたった。

あの日から私の周りには常に柳がいるようになった。

今も私の隣にいる。


『あの……』

柳「なんだ。」

『柳はさ…いつまで私の周りにいるの?』

柳「お前が……。いや、なんでもない。」


。。。はい?
お前が……の続きがめちゃくちゃ気になるんですが…。
答えにもなってないし。


『じゃあさ、そのノートには何がかいてあるの?』

柳「秘密だ。」

『あぁ…そう。』

柳「『…………』」


なんなんだろうか。この沈黙。
それにしても、
私には色々と聞いてくる癖に、自分は秘密主義ってズルくない?


『や、柳ってさ…
誕生日いつ?』


コイツ(柳)は私の誕生日どころか、血液型・スリーサイズ・好みの色、物とか…

兎に角、私の事を知り尽くしてるんだし。
誕生日ぐらい聞いたって普通よね⁉


柳「6月4日だ。」


………6月4日って…

今日じゃないですか⁉



『え⁉柳って今日誕生日⁉おめでとう‼』

柳「(スッ)」

『えっえっ⁉』


柳が突然、私の肩に手を回してきた。


柳「高沼がそうやって言う確率96%だった。」




『………後の4%は?』

柳「お前が俺の誕生日を聞かない場合の4%だ。」



………
そこまで、私の行動って読みやすいのかな。

それにしても…肩の手をどけて欲しいんだが…。どうすればいいものか。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ