†短編†
□コスプレボーイ!(続編/勝呂×志摩)
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あの騒ぎの後、経を詠んで、今は課題をやっとる。
2人の来訪者のおかげで予定していた通りには進まず、遅れを取り戻そうといつも以上に机にがっついておった。
やっと、課題の方は終わって、予習をしようと教材を開いた、そんな時。
ブーーッブーーッ
普段からマナモなケータイがバイブによって着信を知らせる。
「誰やこんな時間に・・」
時計を見ればもうすぐ11時になる。
いつもならもう寝仕度をし始める時間だが、勉強に夢中になりすぎて時間を忘れていたらしい。
カバンに入れっぱなしだったケータイを取り出すとそれはもう静かで、開けばメールだったことがわかる。
送り主は〔廉造〕。
メールを開けば
『竜士さんは
奥村くん好きなん?』
の文字。
「・・あいっつ・・!」
たったそれだけの文。せやけど、一目見ただけで、泣き顔の廉造が頭に浮かんだ。
俺は椅子から立ち上がり、片付けもそこそこに灯りを消して部屋を出た。
そして誘われるように歩を進めていく。
愛する恋人の部屋に向かって。
、