イナズマイレブン。

□泣きたい気分かな。
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円「吹雪ーサッカーやろうぜ!!」

吹「だってさアチュヤ。君も一緒に行こうか」

円「最近みんなサッカーしてくれなくてさー」

吹「アチュヤの必殺技、キャプテンに見せてあげなよっ!!」

円「もう寂しくて寂しくて」

吹「え?自信ない?大丈夫、僕がアチュヤをサポートするから」

円「………吹雪、お前さっきから誰と話してるんだ」

吹「アチュヤとだけど…?」

円「……そいつはどこに…」

吹「ここ」

円「…っ吹雪がっ!!吹雪がおかしくなったぞおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」






吹「アチュヤ、早くサッカーしたいね」

「…」

吹「なのにキャプテンったら、叫びながら走って行っちゃうなんて…」

鬼「…」

吹「酷いよねアチュヤ?」

風「…」

吹「…フフッ、アチュヤー」

基「…」

吹「ア・チュ・ヤ」

全『……』






鬼「全員しゅうごおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」








風「吹雪のやつ…本気で壊れたな」

「マイふぇありー…どうしちゃったのマイふぇありー…」グスン

風「俳句みたいなの言ってる場合じゃないぜ正哉」

基「今のはふざけたの?それとも偶然?」

「比で言うならば、前者8:後者2」

鬼「よし、一発殴っとけ。…吹雪、円堂が言っていた以上に深刻だぞ…」

風「確かに。あんな幻覚を見るようなまでにイカれた吹雪は初めてだな」

基「風丸くんが鬼道くんに真面目に返事をするくらいだからね。これは相当だよ」

風「お前だって、正哉が居てるのに、変態化してないじゃん」

基「こんな非常事態に正哉ちゃんをhshsするほど、俺は非常識になった覚えはないからね。あ、半泣きの正哉ちゃん可愛い襲っちゃおうかな」

風「真顔で言うな真顔で。キモさ倍増だから」

鬼「…取り敢えずだ。ヒロトは若干通常運転ということで、今は吹雪を何とかしよう」

風「…ボコってみるとか!!」

鬼「…なんだその「閃いた!!」って顔は」

風「名案だろ?」

鬼「どこがだ!!言ってること最低だぞ!!その案は却下だ!!」

基「正哉ちゃんの写真を見せる」

鬼「喜ぶのは世界でお前だけだろうな、却下」

風「ねこだまし」

鬼「幼児の悪戯っぽいな。それで戻れば奇跡だぞ」

基「顔に落書き」

鬼「それただの嫌がらせ」

風「吹雪の足元に画ビョウ撒く」

鬼「陰湿な虐めだな」

基「川に突き落とす」

鬼「鬼かお前は!!」

風「必殺技ぶちかます」

鬼「鬼畜!!…さっきから2人とも考える気あるのか!?」

風基『ない』

鬼「…っ皇帝ペンギン1号おおおお!!!」

風基『それ禁断の技じゃ…ひでぶっ!!』





鬼「何か言うことは?」

風基『ごめんなさい』

鬼「次ふざけたら皇帝ペンギン3号だぞ」

風基『了解』

鬼「本当にわかってるのか…?」

風「もちのろん」

基「あはは当たり前じゃない」

鬼(…わかってないなこいつら!!)

鬼「…ハァ…只でさえ緊急事態なんだ、面倒事を増やすんじゃな「あれ、正哉がいない」言ってるそばから!!!」

風「どこ行ったんだよ正哉は…」

鬼「どこに行ったか見てなかったのか?」

基「さっき半泣きな正哉ちゃん見てたんだけど、気づいたら消えてた…」

風「さりげない盗視だなしばくぜ」ニコッ

基「やだな盗視じゃないよ盗撮だよ。ほらカメラ」

風「…pipipi…あ、もしもしおまわりさん?友達がストーカー被害を受け「やめてええええええ!!!!」…嘘だうっさい」

基「なんだ…脅かさないでよ…」

風「少しは自重しろよヒロト。でないとマジで警察呼ぶからな」

基「どっちも困るなぁ…」

鬼「…ふざけてないで正哉を探せ!!何しでかすかわからないんだぞあいつは!!!」

基「もう心配性だなぁ鬼道くんは。…………あ、正哉ちゃんだ」

鬼風『は?』



「しろうー」タタッ



風「ほんとだ」

基「吹雪くんの所に走っていったね」

鬼「あいつの持っていたバケツが物凄く気になるんだが…」

風鬼基『……まさかな/ね』






「しろうー」タタタッ

吹「なーに、正哉ちゃ―――」

「おりゃっ」



バシャッ



吹「……」ポタポタ



風鬼基『やりやがったあああああああああああああ!!!!!!』

鬼「まさかと思ったが本当にやりやがったぞあいつ!?」

基「友達じゃなかったの!?正哉ちゃん、吹雪くんと仲良かったんじゃないの!!?」

風「俺が聞きたい!!まさか水をぶっかけるなんて…!!!」



「どう士郎?」

吹「うん、冷たいね」

「私は?」

吹「僕の相方の正哉ちゃん」

「あの子は?」

吹「僕の相方2号の風丸くん」

「あいつは?」

吹「忌々しい人間気取りの焼きそばくん」

「あいつは?」

吹「猫耳変態変質者くん」

「敦也くん見えるか?」

吹「アチュヤ?見えないけど…」

「気分は?」

吹「あぁ…取り敢えず、」







泣きたい気分かな。

(ひゃっふうううう士郎が戻ったあああ!!)
(やったね正哉ちゃん!!)
(あぁ!!マジやったぜ!!!)
(吹雪に水ぶっかけたときは、どうなるかと思ったけどな!!)
(あっは!これからも三人で暴れような、一朗太!!)


(実は―――――ということなんだ)
(あぁー…なるほどね。だから僕、水かけられたんだ)
(まさか、いきなりそんな行動をとると思わなかったが…)
(ほんとだよ…訳もなく水かけられたんだったら、僕、暫く鬱だったからね)
(だな…。まぁ…その、なんだ…………着替えてこい)
(…そうするよ)







▼2012.05.19
士郎くんが壊れた原因は勿論正哉ちゃん。前の話の「幸福箱=不幸箱」の続き的なものです。

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